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LETTER

彩り【椅子とカーペット】

[ノート]

少し前のことですが、エルムコートさんで行われた、椅子とカーペットの展示会に伺いました。

初めて自分の絨毯を購入してからオールドカーペットの魅力に魅せられ
エルムコートさんへ遊びに行くたびにペルシャ絨毯の世界をレクチャーしていただいています。




たくさんの椅子とカーペット!
今回は兵庫県から
すばらしく繊細で美しい椅子をつくるTENON関野さんと
良質なアンティークカーペットを扱うティーズ玉木さんが来場されていておふたりのお話を伺うのも楽しみでした。




展示会のコンセプトは椅子とカーペットのコーディネート。
こだわって作られているもの同士の相性は言わずもがな、完璧でため息がでてしまう…。




今回一番のお気に入りはこのカーペット。
自然の草木で染められた糸の色合いが本当にやさしく、こういったものは古いものでないと見つからないのだとか。
お話を聞いているとこうやってお目にかかれるカーペットは現地の市場の中から選りに選ったものになるらしく
それこそ何百何千というカーペットの中から発掘されたものになるそうです。
高価なカーペット、その意味についてストンと原落ちしたのでした。




ご一緒したお客さまと選んだ一枚も。
遊牧民が織った丁寧であたたかみのあるもの。
私はこういう素朴だけど力強さがあるカーペットが好みです。
女性たちがおしゃべりをしながらカーペットを織っている光景が浮かびます。


カーペットだけでなくTENONさんの椅子も素晴らしく
関野さんのものづくりのこだわりは同じくものづくりをしている身としては背筋が正されるような思いでした。





関野さん曰く、
意味のないディティールはひとつもない、
とのことで一番すてきで気になった上の仕口についてどういう意味を持っているのかお聞きしました。

すると意外にも
「これは制作を簡単にするための納まりなんです」
とのこと。

一見こだわって手間をかけたようなこのデザインが
制作をスムーズに行うためのアイデアを集めた納まりで、結果とてもかわいらしい。
ちょっと嫉妬しちゃうくらいかっこいいです。




このコーナーの部分、ちょっと色が濃くなっているデザインも好きでした。
同じブラックウォールナットを使っているのですが見せる断面を違えることで生まれる色の差。
憎いなぁ・・・。





展示会の夜、玉木さんと関野さん、エルムコートの鈴木夫妻、石牧と食事をご一緒させていただいた一枚。

こちらも楽しい時間でした。
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